創業150年超の伝統と未来をつなぐ ―
現場力を支える人材育成と教育の仕組みづくり
名古屋を拠点に、東海・関東エリアで長年にわたり造園・土木工事を手がけてきた大島造園土木株式会社様。
創業はなんと明治5年(1872年)にまで遡り、
明治14年(1881年)には名古屋城の庭園修復にも関わったという歴史ある企業です。
そんな大島造園土木様が、社員教育や社内マニュアルの整備に力を入れはじめた背景には、
建設業界全体が直面する「人材確保」と「技術継承」の課題がありました。

【課題】伝統を守りつつ、現代に合った教育体制を構築したい
長年の現場力と経験を持つ同社ですが、
若手社員の入社が増える一方で、教育体制の仕組みは十分とは言えず、現場任せの部分も多かったといいます。
「以前は体系的な教育がほとんどなく、現場でのOJTに頼っていました。
ISOの運用もマニュアルが複雑で、実務に活かしづらい面がありました」(ご担当者様)
そんな中、きっかけとなったのは、トップのつながりを通じたハタコンサルタントの導入。
ISOのコンサルティングや教育支援が評価され、社内研修やマニュアル改善へと取り組みが広がっていきました。
【取り組み】現場感のある研修と、使いやすいマニュアルづくり
「講義では、施工管理や資格取得に直結するような知識をわかりやすく伝えていただきました。
講師の実体験に基づいた話は、社員にも非常に響いたようです」(ご担当者様)
資格取得や日々の仕事への意識づけにもつながり、受講者のモチベーションが向上。
また、ISOのマニュアルについても
「以前はガチガチで実務と合っていなかったが、シンプルで使いやすくなった」と好評を得ています。

【今後の展望】人材を“戦力化”し、未来につなぐ組織へ
今後の展望として、大島造園土木様では、
若手人材の採用を強化しつつ、入社後の教育をより充実させることが重要だと考えています。
「良い人材が入っても、育てなければ力になりません。
しっかりと戦力化できるよう、今後もアドバイスをお願いしたいですね」
また、ISOについても9001・14001の継続認証と、
より実践的で運用しやすい形へのブラッシュアップを目指しており、
外部の視点を取り入れながら、常に改善を重ねています。
【担当者より一言】
歴史ある企業でありながら、柔軟な姿勢で「変えるべきは変える」取り組みを進めておられる大島造園土木様。
その姿勢は、伝統を守るだけでなく、未来に向けた“現場力”の強化にもつながっています。
今後も、教育と仕組みづくりの両面からサポートを続けてまいります。
