若手社員の離職を機に、教育と風土を見直す ~組織づくりを支える社内研修の取り組み~
御社のご紹介をお願いします
病院・工場・商業施設・社寺など、幅広い建築工事を手がける株式会社 菅組様。
地域に根差した建設会社として156名の社員を擁し、香川県を拠点に活動されています。
今回は、社員研修への取り組みと、その背景について総務部の方にお話を伺いました。

若手社員の離職をきっかけに、社内を見直す動きが始まった
セミナーの導入のきっかけを教えてください
実は昨年、一昨年と、施工管理部門で期待されていた若手社員が立て続けに退職したことがありました。
将来的に所長を任せられるような人材だっただけに、会社としてもショックでした。
「なぜ辞めてしまったのか」「自分たちに何が足りなかったのか」
――そういった反省の声が社内でも上がり始め、教育のあり方や職場風土を見直す機運が高まっていきました。
「話し合う」文化が育ち、現場にも変化が!
研修を導入して、どのような変化がありましたか?
以前は、施工管理部門でトラブルが起きても、原因や対応について深く話し合う時間がなかなか取れていませんでした。
でも今は、時間をとって丁寧に議論するようになってきています。
問題の背景を皆で共有して、同じ方向を向いて解決しようという姿勢が出てきました。
特に30代の中堅社員が積極的に意見を出すようになったのは大きな変化です。
「自分が組織を引っ張っていく」という意識が芽生えてきていて、リーダーとしての成長を感じます。
「人を育てる」ことが企業の未来をつくる
今後の取り組みについて教えてください
私たちは、「人を育てる」ことを企業の持続的な成長の鍵だと考えています。
そのため、研修は単発で終わらせず、継続的な学びの場として定着させていく予定です。
実際に、研修をきっかけにリーダーシップを発揮する社員が増え、離職者も減ってきています。
こうした前向きな変化が、社内の信頼関係や組織の力を底上げしていると実感しています。