2018-10-29 建設業の心温まる物語/日刊建設工業新聞掲載記事を引用

2018年7月の西日本豪雨では各地で甚大な災害が起こりました。私が住んでいる滋賀県の湖北地方でも大雨により、川が増水したり、山の斜面が崩れ落ちたりと、大きな被害がありました。
私たち建設会社の社員は建設業協会の一員として、雨が降り、風が吹く中現場にでかけ、堤防上に土のうを積んだり、崩れた土砂を取り除いたりと、被災地に住む方々を守るため応急処置を行いました。そしてその後、住民の方々が一日でも早く元の生活ができるよう、復旧作業を行っています。
災害復旧に際しては、企業の垣根を越えて作業にあたります。土砂の撤去や道路の復旧は重機やそのオペレータを手配できる建設会社でしか行うことはできません。日ごろ、受注を争い、ライバル関係にあり、切磋琢磨している間柄であっても、こういった有事の際は手を取り合って地域の安全を守るために作業をするのです。このような関係で仕事ができるのは、人間が本来持っている「相互扶助」の考え方が元になっているように思います。
現在、地球規模で異常気象が叫ばれています。いつ何時どんな災害に遭遇するか分かりません。その時に備え、「自助・共助防災」の意識を高めることが、必要だと思います。
郷土の輝く未来のためにこれからも建設業の仕事に、誇りを持って取り組みます。