建設会社のお困りごと支援 ハタ コンサルタント株式会社

建設業で本当にあった心温まる物語

株式会社橋本店(宮城県)・三浦 慎二郎/~たった一回現場で涙した理由~

2018-9-27 建設業の心温まる物語/日刊建設工業新聞掲載記事を引用




 16年前初めて現場代理人として配置された時の話です。国道4号線の拡幅工事に伴う下り線の橋台2基及び周辺の盛土工事でした。

 進捗率50%程度のころ、上り線工事が増工されましたが、工期は延期できないとのことでした。元請会社も下請会社も人員不足により、増員できない状態でした。

 私は、自宅から通勤できる距離でしたが、あまりに多忙なため事務所に寝泊まりして、仕事をしていました。

 自分自身、現場代理人初心者ということもあり、うまく現場を進められず、つい職員や作業員に強く当たってしまっていました。みんな面白くなかったと思います。みんなの努力のかいあって、竣工検査の当日の朝までかかりましたが、何とか無事完成させることができました。全員が疲労困憊していました。

 竣工検査は昼すぎまでかかりました。ようやく検査が終わり、ほっとして現場に戻るとなぜか人の気配がします。なんと作業員含め大勢が現場で検査終了を待ってくれていたのです。そして、「三浦君お疲れ様!!」の声。その声とみんなの笑顔を見て、思わず涙があふれました。

 建設業で働いて20年たちますが、現場で涙したのはこの1回だけです。そしてこれからもこの時の気持ちを忘れずがんばろうと思います。



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