2018-9-27 建設業の心温まる物語/日刊建設工業新聞掲載記事を引用

私が建設業に関わって22年、初めは全く分からないことだらけで、毎日先輩方の仕事を手伝うだけでした。顔見知りが誰もいないため、まずは職場の同僚の名前を覚え、重機械、車両、使用機材等々、さまざまな専門用語を覚えました。あまりにも覚えることが多すぎて、途中で挫折しそうになったことが何度もありました。
その後、国家資格を取得することで責任ある立場につくことができるようになりました。監理技術者、主任技術者として現場の先頭に立つことから、地域住民、発注者、協力業者多くの方々とのコミュニケーションをとりながら、「良いものをより安く、より早く」完成させることを心掛けてきました。
そんな私を信頼してくれて民間工事を発注くれる方々がおります。仙北平野は農業が盛んな土地で圃場設備工事は公共工事として発注が多いのですが、農家のお客様が自らお金を出して、ほ場の作業効率を上げるために工事発注をしていただけます。
しかし米価が安価な近年、農業経営は厳しいに違いありません。しかし、これから農業で生き抜くためには、ほ場整備はどうしても必要なのでしょう。
ある時、軟弱でどうしても農業機械での作業が困難な田んぼを何とかしてほしいと相談を受けました。私の得意分野だったので、今までの経験を生かした提案をお客様にしました。その後、私が整備したほ場が見違えるほどの状態で作業ができるようになったと、農家のお客様から喜んでもらえたのです。このことは今でも私の誇りです。
お客様第一でこれからも建設業に従事していきたいと思います。