建設業で本当にあった心温まる物語

横山建設(広島県)・三原啓司/小さな協力が大きな力へ

2016-05-30 建設業の心温まる物語/日刊建設工業新聞掲載記事を引用

 熊野町の小学校校舎の耐震補強工事を半年間かけて行いました。

 9月から3月にかけての工事であり、学校運営に伴う様々な作業エリアの制約や時間的制約がありました。その長期間工事の中で知り合った元気でやさしい児童たちと、朝夕の挨拶や昼休み中に元気に友達と遊んでいる姿が、工事に従事する中での気晴らしでもありました。

 小学校のグラウンド半分が、資材や工事車両の駐車場として貸し出され、沈下や泥土対策等の養生をしましたが、半年間荷重をかけた影響は大きく、広範囲での敷均(しきなら)し補修が必要となりました。ところが、良質の真砂土を注文したつもりが、実際は小さな石片が大量に含まれていました。グラウンド全面に敷均した後に気が付いたため、児童が裸足で走っても問題ないように小石を除去する必要がありました。

 関係者で作業の合間に小石拾いを続けましたが、途方もなく時間がかかると私達は意気消沈していました。その姿を見た児童が、なんと先生に「工事の人が大変そうだ」と話してくれたのです。そして教頭先生から「明日の全校朝礼の後に一斉清掃しましょう」と提案がありました。

 翌日全校朝礼のあと、先生の「さぁみんなで石拾い競争をしましょう!!」の声でスタート。たったの15分で2トンダンプ1台分の小石が集まりました。その時の感謝は今でも忘れることができません。