若手社員の離職を防止しつつ、ゆるい社風にしない工夫とは【がんばれ建設2275】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2024年6月14日
NO2275
◆若手社員の離職を防止しつつ、ゆるい社風にしない工夫とは
若手社員の離職が止まりません。
就活情報サイトを運営するキャリタス
(旧ディスコ、東京・文京)が2月に実施した
23年春入社の社会人を対象に実施した調査では、
43%が転職活動中もしくは転職を検討していました。
入社の前後で業務内容や社風への印象、
キャリアパスへの考え方にギャップが生まれ
「思い描いていた働き方と違う」と感じる
若手も少なくありません。
予期せぬ残業が続くなど、
働き方に疑念が生じるケースもあります。
若手社員を対象に会社を辞めたいと思った
理由を複数回答で尋ねたところ、上位は
「仕事にやりがい・意義を感じない」(27%)
「給与水準が満足できない」(19%)
「自分のやりたい仕事ができない」(13%)
「会社の将来性に不安がある」(12%)
「労働環境、条件がよくない」(12%)
「職場の人間関係がよくない、合わない」(12%)
でした。
「仕事にやりがい・意義を感じない」
「自分のやりたい仕事ができない」
が気になるところです。
一方で私は、あまり労働条件を
ゆるくしすぎるのも良くないと思います。
それでは、ゆるい社風になってしまいます。
ゆるい社風の会社は、次のような現象が生じます。
・自由と気ままを勘違いする
・働く意味を理解していない
・感謝するのではなく当たり前と感じる
・やらされ感が増える
・成長意欲、貢献意欲が低い
社風がゆるい会社では、業績は上がりません。
離職防止として
実際に行われている実例を紹介します。
◆入社前
採用基準を明確にする(現場向きか、転勤可か)
入社前に配属や勤務地を伝える
内定者インターンを活用し、仕事の理解を深めてもらう
入社理由や、本当にやりたいことを再整理してもらう
◆入社後
社員との面談を定期的に設ける
働く意味、目的を繰り返し伝える
研修制度を充実させる(最低でも入社後5年間は
OJTに加えてPFF-JT(外部研修)を受講させる)
若手に現業務とは違う仕事を任せてみる
(ジョブローテーション)
社員の心の状態を可視化しフォローする体制を
整える(ストレスチェックの頻度を増やす)
働き方改革を進めながらも、
働きがいの高い会社にしたいものです。
日本経済新聞5月8日の記事を
一部参考にしました。
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【編集後記】
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ゆるい社風の反対語はなんでしょうか。
きつい社風、厳しい社風ではブラック企業ですね。
前向きな社風、自主的な社風でしょうか。
よい社風を築いて働きがいを高めたいものです。
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