社長ブログ

怒られたくない若者をどのように育成すれば良いのか【がんばれ建設2277】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2024年6月19日
NO2277

◆怒られたくない若者をどのように育成すれば良いのか

ハラスメントが問題になることが

増えてきました。

特に、若手に厳しく注意すると、

翌日から会社に来なくなってしまった

という例もあります。

最近の若者を見ていると、

怒った人を見たことがないのではないかと

思うことがあります。

怒るのは間違いだという風潮が浸透し、

家庭の方針として怒らないと決めている

ケースもあるでしょう。

すると、先生や上司は

さらに怒らなくなっています。

怒った人を見る経験が少ないという若者は、

危険でもあります。

「怒り」への免疫がなさすぎるからです。

たとえて言うと、怒りを排除した教育は、

車の一切通らない道で

交通マナーを学ぶようなものです。

実際の道路には車がバンバン通るし、

車は重大な交通事故の主要因なわけですから、

車を排除して交通マナーを学んでも、

実践的意味は薄いです。

若手は怒られると

2パターンの反応があります。

1つ目は、この世の終わりのような

おびえた顔をするパターン。

2つ目は、「自分は悪くない」と言い訳をするパターン。

たとえば、研修にて

私語をしている受講生に注意すると、

次のような反応があることがあります。

「お説教は時間の無駄なので止めてほしい」

「わからないことを隣の方に聞くことが私語なのでしょうか」

自分たちが怒られたという事実からは

論点をそらしつつ、怒られる背景となった

要因について苦情を述べるのです。

ただし、ほとんどの若者は必ずしも

怒る・怒られること自体を否定してはいません。

「怒られないのは逆に、見捨てられているような気がする」

という意見もあるのです。

そして

「メンタルにくるようなのは止めてほしい」

「諭すように怒ってほしい」

「頭ごなしに、感情的に怒るのは止めてほしい」

ということです。

2023年の11月に

元プロ野球選手のイチローさんが、

高校生らに向けて次のように話しました。

「指導者がね、監督・コーチ、どこ行っても

そうなんだけど、厳しくできないって。

厳しくできないんですよ。

時代がそうなっちゃっているから。

導いてくれる人がいないと、

楽な方に行くでしょ。

自分に甘えが出て、結局苦労するのは自分。

厳しくできる人間と自分に甘い人間、

どんどん差が出てくるよ。

できるだけ自分を律して厳しくする」

怒られたくないというのなら、

もっと自分に厳しくならないとだめだ、

ということです。

すばらしい言葉ですね。

怒られないことで若者が弱体化する

怒らないことで若者が成長しない

このようなことがないよう先輩、上司は

心して若者と接したいものです。

『Z世代化する社会』舟津氏著を

一部参考にしました。

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【編集後記】
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ハタコン社員は月10日以上出張しているため

タクシー、ホテル、新幹線を

法人契約で利用できる制度を導入しました。

立替支払いをしなくて済むのでとても便利です。

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