会議でいきなり意見を求められたとき、言葉に詰まらない方法とは【がんばれ建設2291】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2024年7月24日
NO2291
◆会議でいきなり意見を求められたとき、言葉に詰まらない方法とは
会議をしていて、
急に意見を求められることがあります。
するとあせって、言葉に詰まってしまうでしょう。
では急な問いかけに対して、
どのように対応すれば良いのでしょうか。
それは「答える」のをやめ、「聞く」のです。
つまり即答せず、あえて相手に聞くことで、
質問を吟味するのです。
例えば、現場の雰囲気が悪く、
相互に助け合う空気がないという問題があり、
どのように解決すべきかを
討議しているとしましょう。
「なにかよい解決策はないか」
と聞かれたら、あえて答えず、
聞かれている内容を正確に確認します。
→「いままでとやり方を考えるということですね?」
→「みんながワクワクするような企画ということですね?」
→「何が原因で雰囲気が悪いのかを探るっていうことですね?」
こんなふうに掘り下げていくと、
→「まず、いままでやったことを整理しようか」
→「ワクワクを定義するところからはじめるのがいいかもしれないね」
→「協力会社の方々にはまだこのことを伝えていないので、まずはそこから始めるのがよいね」
と議論が深まっていきます。
いきなり質問されると
「答えないとさらに突っ込まれるかもしれない」
「即答できないと仕事ができないと思われるかもしれない」
そういった思いがよぎるからでしょう。
そして何も言えなくなってしまいます。
◆例1「最近、現場の安全意識が低いように感じるけれど、どう思う?」と聞かれたら
→「なぜ安全意識が低いのか、その原因は何かということですね?」
→「どうすれば安全意識が高まるのか、ということですね?」
◆例2「○○の件、どうしたらいいと思う?」と聞かれたら……
→「実施するかしないか、ということですね?」
→「誰に任せるか、ということですね?」
議論の目的は
自分が100点の回答を出すことではありません。
双方の会話の中で100点が生まれることです。
どっちが正解を答えたかは重要ではないです。
あえて答えないことも
建設的な議論を生み出す一助になります。
『提案・指示・交渉・雑談・プレゼン・会議
etc.あえて話さない戦略』
桐生稔著を一部参考にしました。
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【編集後記】
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今月から、10月から始まる来期の経営計画作成がはじまりました。
より建設業のお役立ちができるよう、新たな施策を考えています。
社員さんの知恵を持ち寄り、より革新的な経営経営計画を作成します。
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