どうすれば憶えられる建設技術者になれるのか【がんばれ建設2292】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2024年7月26日
NO2292
◆どうすれば憶えられる建設技術者になれるのか
経営の神様と呼ばれるピータードラッカーは
次のように言っています。
今日でも私は、いつもこの問い、
「何によって憶えられたいか」
を自らに問いかけている。
これは、自己刷新を促す問いである。
『非営利組織の経営』(1990)
ドラッカーは、ある歯科医に
「何によって憶えられたいか」と問いました。
「(何によって憶えられたいかへの答えは)
あなたを死体解剖する医者が、
この人は一流の歯医者にかかっていたと
いってくれることだ」
(『非営利組織の経営』)
歯科医が生涯でなした仕事の多くは、
死後誰にも評価されることはないでしょう。
しかし万に一つに備えて精進を重ねることが
尊いことなのでしょう。
さて、建設技術者が
「何によって憶えられたいか」
と聞かれると次のようでしょうか。
「100年使い続けられている
橋や道路、建築物を見た人が、
この建設物は一流の建設技術者によって
造られたのだろう、と言ってくれること」
ではどうすれば
「憶えられる建設技術者」になれるのでしょうか。
第一に、違いを生み出すために自らを磨き続け、
卓越したもの作りを追求することです。
他人と同じ水準の仕事では
憶えられることはないからです。
第二に、その卓越したもの作りを日々実践し、
成果をあげ続けることです。
成果とは顧客や建設物を利用する人を
喜ばせることです。
成果なしに人が記憶にとどめることはありません。
第三に、その成果が「あの人のおかげで」など
何らかの影響を人に及ぼすことです。
「あの人が採用した新技術、新工法のおかげで」
「あの人の妥協を許さない施工管理のおかげで」
などということを感じさせることです。
ぜひ「憶えられる建設技術者」を
目指したいものです。
『ドラッカーに学ぶ人間学』佐藤等著を
一部参考にしました。
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【編集後記】
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先日新幹線が止まり、急遽、飛行機移動としました。
バックアップ移動手段の重要性を感じました。
リニア新幹線の開通が待たれます。
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