なぜ建設技術者は「時間」「約束」「期限」を守ることが必要なのか【がんばれ建設2296】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2024年8月7日
NO2296
◆なぜ建設技術者は「時間」「約束」「期限」を守ることが必要なのか
若手技術者Aさんの苦い経験談です。
その日は、19時から
会社の忘年会が入っていました。
しかし、お客様対応に追われてしまい、
とても間に合いそうにありませんでした。
とりあえず、上司に報告せねばと思い、
「すみません。少し遅れてしまいそうです。
すぐ駆けつけます」
と伝えたところ、
思わぬ返答が返ってきました。
「そうか。遅れるなら、来なくていいよ」
Aさんは、
これくらいは許されると思っていましたが、
そんなに甘くはありませんでした。
「Aさんはお客様との約束も、そんな感じで遅れるの?」
「いえ、さすがにそれはありません」
「だとしたら、人の時間を軽く考えていないか?
Aさんより忙しい先輩たちは、
時間のやりくりをして、
遅れずに参加しているわけだよね。
誰1人、遅れていないよ。
そんなところに、先輩より仕事が少ないAさんが
当たり前のように遅れて入ってくることって
どうかな、と思うんだよ」
「すみません」
「“お金の約束を破る”、“時間の約束を破る”、
この2つをすれば、人が去っていくんだよ。
それは、その人にとってとても貴重だから。
それをAさんが安易に考えていることが、
残念でならない」
「時間」を守れない施工管理技術者は
絶対によい現場運営ができないのです。
いくら技術力が高くても、提案力があっても、
「大切な3つを守れない施工管理技術者」は
ダメです。
その3つとは、「時間」「約束」「期限」です。
もちろん不可抗力で守れないことは
あるでしょう。
ただし、余裕を持って行動できるはずです。
私は「前半主義」が大切だと思っています。
前半主義とは、工程50%で
仕事の進捗を70%にすることです。
例えば、施工計画書を4週間で作成するのなら、
工程50%つまり2週間で、
施工計画書を70%完成させるということです。
そうしておくと、
もしも後半に想定外の忙しさになっても、
体調を崩しても期限を守ることができます。
ところが多くの建設技術者は「後半主義」です。
納期の1週間前になってバタバタと
施工計画書を作成します。
それでは、けっしてよい施工計画書を作成できません。
「時間」「約束」「期限」を守る
施工管理技術者でありたいものです。
『トップ営業の気くばり 「あなたから買いたい」
と言われる47の秘訣』
伊庭正康著を一部参考にしました。
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【編集後記】
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先週末、第2回経営計画会議を開催しました。
より建設業界のお役に立てるよう、
新たな事業を開拓しようと考えています。
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