中途採用で、「入社させてはいけない人」を見極める方法とは【がんばれ建設2301】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2024年8月23日
NO2301
◆中途採用で、「入社させてはいけない人」を見極める方法とは
中途採用で、過去に痛い目に遭っているなら、
同じ失敗をしないようにしなければなりません。
そのために、自社なりの採用基準を設け、
満たさない人は落とすことが重要です。
ではその見極めをどうすればよいのでしょうか。
◆転職回数の多い人
最近、短期で何回も
勤務先が変わっている人は要注意です。
もちろん、それだけで即NGにはしないとしても、
理由を聞いて納得できないのなら、
やはり見送るべきでしょう。
◆退職理由「長時間労働がきつかったから」
長時間労働は退職理由になりますが、
それが月30時間程度の残業なら、
自社でも十分起こりえます。
◆退職理由「仕事と処遇(給与)が見合わないから」
これも、自社でも十分起こりえます。
すると入社しても同じ事象になりますので、
見送りが妥当でしょう。
◆退職理由「パワハラがあったから」
これが事実かどうかは
実際のところわからないのと、
適法な厳しめの指導をパワハラと主張する人も
多くなってきているので要注意です。
◆退職理由「職場の人間関係が悪い」
この理由での転職は、
統計上でも上位にランキングされています。
その理由で退職を決断するということは、
人間関係がどれだけ悪かったのか、その人が
人間関係を悪くしている原因ではないのかを、
企業側(面接担当者)が納得するくらいの
説明力が求められます。
そして「その退職理由なら、
当社に入っても同じことにならないか?」を
チェックする必要があります。
◆当社も同じように辞めてしまうのではありませんか
退職理由を一通り聞いた後に、
「当社でも同じような状態は起こりうる」
と前置きした上で、
「それなら、当社も同じように
辞めてしまうのではありませんか?」
と、深掘りしてみましょう。
回答に窮してしまうのか、それとも
「いや、そうはならない。なぜなら~」と
納得のいく回答をできるのかで、
当人の本当の姿が見えてきます。
◆事故歴、違反歴はありますか?
事故歴、違反歴があるからといって、
ただちに「当社では使えない人」と
認定するわけにはいきません。
ただ、コンプライアンス順守が叫ばれる今、
こうした歴が多い人はそういった傾向がある、
と見て良いでしょう。
特に交通違反歴が多い人は、
ルールの順守意識が欠けているかもしれません。
◆質問を求めると待遇のことばかり聞く
「何か質問はありますか?どんなことでも結構です」
こちらから一通り質問したら、逆質問を受けます。
その際、これから担当する仕事の詳細や
その進め方、職場のメンバー構成、
日常業務のルーティンなどを一切聞かずに、
「休みの申請は何日前までですか?」
「夏休みや年末年始の休暇は、何日あるのですか?」
「○○手当は、私にも付きますか?」
といった福利厚生や処遇ばかり
聞いてくる人は要注意です。
当然待遇は気になることでしょうが、
仕事に関する質問はなく、
待遇の質問をする人は要注意です。
◆「大丈夫です」も要注意
会社にぶら下がっていられさえすれば、
給料がもらえるという甘い考えの人が
一定数存在します。
質問を聞いた後、
「担当する仕事や働き方とかについて質問はないですか?」
と、念押しします。
すると、ぶら下がり系の人は
「大丈夫です」と回答するケースが多いです。
◆「・・の工事経験があります」
あまり大げさに自分の工事経歴を話す人には、
「この面接での虚偽の発言は
懲戒の対象になりますが、よろしいですね?」
と言うと良いです。
これから就く仕事に必要な
資格やスキル、経験がないのに
「ある」と嘘をついていたとすると、
なければ採用しなかったわけですから、
入社後は懲戒解雇になる可能性が高いと言えます。
現在、人材採用が難しい時世ですので、
少し問題があっても
採用したくなる気持ちはわかります。
しかし、一度採用したら
解雇することはとても難しいことを理解して、
慎重に活動したいものです。
『小さな会社の採用お金をかけなくても
ここまでできる!』中谷充宏著を
一部参考にしました。
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【編集後記】
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ショート動画最新版をアップしました。
お題は「国語が苦手な人の勉強法」です。
1分の動画ですので、ぜひご覧ください。
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