頭にきても怒ってはいけない2つの理由とは【がんばれ建設2303】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2024年8月28日
NO2303
◆頭にきても怒ってはいけない2つの理由とは
兵庫県知事のパワハラ問題が報じられています。
その真偽はわかりませんが、
建設現場ではよくハラスメントが起きています。
以前であれば
問題にならなかったやりとりであっても、
今は大きな問題になります。
特にハラスメントを受けた側が、
出社できなくなったり、
病院に通ったりするようになると
会社としても当事者を処罰せざるを得ません。
そのため、ハタコンサルタントにも、
ハラスメント防止研修のご依頼が
多数寄せられています。
悪口を言われたり、バカにされたり、
ちょっとしたミスを
大げさに取り上げられたりすると、
腹が立つものです。
どうしてそこまでいわれないといけないのかと、
自尊心も傷つけられます。
また部下や協力会社の担当者が、
指示した通りに仕事をせず、
ミスをしたりすると頭にくるものです。
すると、文句を言いたくなるし、
大きな声を出したくなるものです。
しかしそれでも怒ってはいけません。
「受け流す」ことです。
理由は2つあります。
1つは、非礼・無礼を働く本人は、
だいたいにおいてその自覚がない、
つまり自分が非礼・無礼な振る舞いを
しているとは思っていないからです。
そんな人と同じ土俵で争っても、
こちらが疲れるだけです。
相手にすることはありません。
もう1つは、相手が正しいことがあるからです。
部下や協力会社担当者に対する
自分の指示ミスが原因だったりするものです。
怒りの気持ちが頭をよぎったときは、
怒りをこらえて深呼吸し、6秒待ちます。
そして「相手のいうとおりだな」
「ここで怒っても損するだけだな」と、
気持ちを切り替えましょう。
器量と度量という言葉があります。
「器量」とは
その人の立場や役割にふさわしい能力や人望
「度量」とは
人の意見や行動を受け入れる寛大な心
つまり、「度量」が大きな人は、
自分と異なる人の意見や行動を受け入れ、
もしくは受け流し、怒ることはありません。
また完成論哲学の芳村思風さんは
次のように言っています。
「考え方の違う人とも、
共に生きようと思う心こそ、本当の愛である」
考え方の違う人とも共に生きるため
度量の大きな建設技術者でありたいものです。
『引きずらない力』枡野俊明著を
一部参考にしました。
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【編集後記】
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台風養生でたいへんなことと思います。
くれぐれもご安全に。
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