社長ブログ

「もう少し話を組み立てて説明してほしい」と言われる人はどうすればよいのか【がんばれ建設2305】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2024年9月2日
NO2305

◆「もう少し話を組み立てて説明してほしい」と言われる人はどうすればよいのか

私は建設会社の

若手研修をすることがよくあります。

その際、参加者に「先輩や上司に改善してほしいこと」を

尋ねてみました。

すると次のような意見を聞くことが多いです。

「もう少し話を組み立てて説明してほしい」

手厳しいコメントですが、

実際に私も建設技術者の説明ベタを感じます。

まず話を組み立てるということの

意味を理解する必要があります。

たとえばプラモデルを組み立てることを

考えてみましょう。

プラモデルは、

部品と部品を接続して組み立てます。

話の組み立ても、これと同様に

部品と部品を接続して組み立てます。

「前提」接続詞「主張」接続詞「根拠」

が話の組み立ての「型」です。

事例1

「前提」本日の降雨確率は90%だ。

そのため

「主張」コンクリート打設は中止とする。

なぜなら

「根拠」コンクリートの水分が増えると

強度が低下するためである。

事例2

「前提」顧客から今週中の見積もり提出を求められている。

そのため

「主張」あすまでに数量を算出して欲しい。

なぜなら

「根拠」見積もり作成に2日間かかるためである。

事例3

「前提」今日は初めて現場に入る協力会社が工事をしている。

そのため

「主張」1日2回現場巡視をして様子を見てきて欲しい。

なぜなら

「根拠」我が社の仕事の進め方に慣れないため、

ミスをする可能性があるためである。

冒頭でご紹介した若手社員の意見を信じるなら、

先輩社員の説明には

以下の問題点があるということになります。

・いくつの部品で構成された話なのかがわからない

・部品どうしの接続がされていない

・接続されているとしても、その接続が正しくない

言語化に必要なのは

「前提」「主張」「根拠」だけです。

あとはそれらを2つの接続詞でつなげる。

これだけで「組み立てられた話」は完成します。

話の組み立てを理解し、部下や協力会社に

わかりやすい話をするように心がけましょう。

『「数学的」な仕事術大全』

深沢真太郎著を一部参考にしました。

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【編集後記】
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いよいよ9月になり、ハタ コンサルタント株式会社は

決算月となりました。

決算処理、経営計画作成と重要なことが山積みですが

着実に行おうと思います。

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