いつも「忙しい」と言う人は、どうすれば忙しくなくなるのか【がんばれ建設2306】
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2024年9月4日
NO2306
◆いつも「忙しい」と言う人は、どうすれば忙しくなくなるのか
いつも「忙しい」と言っている人がいます。
一方で、たくさんの仕事をこなしているのに
平然と仕事をしている人もいます。
どうすれば、忙しさを感じずに
仕事ができるのでしょうか。
◆スケジュールに予備日を入れておく
不測の事態というのはいつでも起こります。
体調悪化、天候不順、事故などです。
そんなときでも、平然と仕事をするためには、
予備日が必要です。
最初からギリギリの工程で仕事を組んでいると、
不測の事態が起きると
「忙しく」なってしまいます。
予備日があると落ちついて対応できるのです。
人と待ち合わせをする場合でも、
30分前に現地に着くようにしておき、
早く着いたらコーヒーでも飲むようにすると、
たとえ電車が遅れても焦りません。
◆一気に学ぶより、1つ1つのスキルを身につけた方がよい
新人や若手は、早く仕事を覚えようとして、
あれもこれも手を出しがちです。
しかしそれより
1つ1つ着実に学んだ方が身につきます。
カナダにあるトロント大学の
キャロル・モールトンは、
38人の外科研修医に、
毛細血管を再接合する手術について、
4種類の研修を受けてもらいました。
ただし半分のグループには、
1日に4つすべての研修を受けてもらい、
残りの半分は1週間に1種類ずつ、
4回に分けて受けてもらいました。
研修が終わったあとで、
生きたラットで大動脈接合の手術をしてもらうと
研修を4回に分けたグループのほうが、
手術時間、手際のよさ、手術の成功率など、
すべての指標で1日にまとめて研修を受けた
グループよりも成績がよくなることがわかりました。
測量、図面チェック、安全書類作成など
覚えることはたくさんあるでしょうが、
ひとつを完全にマスターしてから、
次のスキルを学ぶようにしたほうが、
確実にそのスキルを自分のモノにできます。
◆集中力が続くのは40~50分
人が手抜きをするのは、
集中力が欠けてきたときです。
出来形計測していて面倒くさくなったり、
測量をしていて測点を飛ばしてしまったり
するのは、集中力が欠けてきている証拠です。
仕事の手抜きをしてしまうのは、
疲れの蓄積と関係しています。
疲れれば疲れるほど
手抜きは発生しやすくなるのですから、
とにかく疲れる前に休憩を入れることが大切です。
私たちの集中力、注意力は、
40分から50分しか持ちません。
ですので、50分くらい仕事をしたら
10分ほど休憩をとったほうがいいのです。
予備日を入れる、1つずつ着実に、
休息を計画的に入れることで、
忙しさによるミスを防げます。
『すぐに実践したくなる
すごく使える社会心理学テクニック』
内藤誼人著を一部参考にしました。
*************************************************
【編集後記】
*************************************************
台風が通り過ぎ少し安心しましたが、
新幹線が止まり、仕事にも影響ありました。
保守工事の方々には頭が下がります。
*************************************************